青い夏
キラキラが目に見えるようだった。
そんな、Love-tune単独 in EXシアターの夏。
OPは映像からはじまった。
みゅうとが手書きしてれおがPCで清書、はぎちゃんが名付けた"ビートくん"なるハート型のキャラクターが今回は「フェス形式のライブ」であることなどをテンポよく話したあとC&Rをはじめる。すでにこの時点で手作り感満載。なんかもう思わず笑っちゃうんだけど愛らしいというか。
ビートくん「らーぶ!」\らーぶ!/
「クラップクラップ!」
\(クラップクラップ)/
「盛り上がってくれるよなあみんな!?」
\そうだー!/
「あいつらの名前を呼んでくれー!せーの!」
\Love-tune!!/
1.Amazing Discovery
1曲目に選んだのはSMAPのAmazing Discoveryだった。バンドじゃない。EXシアターめいっぱいのサイズで作られた3階立てマンションみたいなセットに7人は配置よくおさまってあらわれた。まっすぐ遠くを見つめて、晴れやかな顔で。
これからはじまる楽しい予感にワクワクするような曲。この歌詞をうたい、そこに存在する7人を見上げているだけでアイドルの偉大さ尊さを途方もなく実感してしまう。
2.Hey!!Summer Honey
一曲目と方向性の異なる、だけどこれまたキラキラアイドル全開!な曲。全員セットの前に降りてきてダンス、ラップ、C&R、とらぶが得意な要素がたくさん詰まっていた。もうこの時点でたのしすぎてたまらない。
3.MU-CHU-de 恋してる
ハートのポーズをつくると必ずきゃああっと声が上がるのがすごくアイドルっぽくてうれしいし、大サビでバルコにぎゅーっと集まってくっつくのがもうオタクなら絶対大好きなやつ。ここの7人の笑顔とか空気がとても自然で、本当に仲良いんだな〜ってしあわせな気持ちになる。
4.CALL
むちゅーからのCALLという流れはすでにJr.祭りで体に染み付いていたので違和感なかったし、むしろむちゅーのあとにCALLでエネルギーを発散する流れが気持ちよかった。
5.T.W.L
なんどか声出しをしたあと曲に入るんだけどクリエの「自分のために」に引き続き女性には声が出しづらいキーだった。慣れたもの。らぶの選曲には基本信頼してるけどなぜか声出しさせる曲を間違いがち。たのしいからいっか。
それと大サビしょうきの「応援 マイクロフォンから君に向かい唄ってるんだぜ 届いてくれたらなあ…」がすっごくしょうきらしくて好きだったなー。ここのパートをしょうきに任せたらぶのセンスにもあっぱれ。
6.Rebolution
タオル!!!!!タオル売り切った曲!!!!!!すごい!!!!!!
(小MC)
7.Make it!
CALLにしろこの曲にしろ、クリエでは一曲目やECで歌ったらぶのオリジナル曲が今回のセトリにおいてはとくべつな位置でなく、他に紛れて点在してるところに夢があったし、らぶのセトリ作りがまたすきになった。
8.罪と夏
大玉転がしほどの風船5つぐらいぼーんと客席にはなって飛ばしてC&Rして、いそがしくてたのしくてなんだかあのバタバタしてめちゃくちゃな感じはすごく夏っぽかった。最後風船回収して袖に捌けさせるとき、必ず上下にダッシュしながら何個もせかせかと職人のようにさばいていくはぎちゃんの姿がおもしろいと話題に。(私の中で)
9.DJ MIX
れおが空男(ショルダーキーボード)を持って現れるとソロで弾き始めるんだけどモニターに抜かれる顔がかっこよすぎて、というか改めてとんでもない顔の良さを再認識させられて毎回客席からため息漏れる。
そしてDJ YASUIがターンテーブル(←スタッフさんのご厚意で用意してくれた)と共に登場。
-Everybody Go
やすいくん以外の6人でダンス 本家とはかなりテイストを変えた、クラブノリっぽい振付。
-Party don't stop
年下組3人だけでダンスののち3人でぐっと腕を絡めてそこから一気に螺旋のように体を捻って倒す人間椅子が、もうこんなに興奮するかというぐらい最高にたまんなかった。起きるときも3人が絡めた腕の力だけでお互いを支えていて、そういう姿にグッときてしまうのはなぜだろう。
-運命Girl
さっきまで見守っていたお兄ちゃん組さなもろみゅが手加減なしのダンスで対抗。パワーがちがう。
7人それぞれ「I」「L」「O」「V」「E」「Y」「O」「U♡」あり。かわいいすぎる。
10.Take Over×FOREVER
ここでこれ出してくるか〜!って唸った。ドリボではぎやすさなみゅがやってた、その時の4人の代名詞的なパフォーマンスを今度は7人で。
FOREVERの大サビ「雲をつかむようなFantasy〜」から土台(はぎもろれお)の上にあらんとやすいくんが乗りさなみゅはそれぞれ乗った人の手をしっかり握って支える隊形を組む。迫力とエネルギー放出量がものすごい。思わず「うわー…」と声を出して口があいてしまうような、ただただ圧倒される光景だった。
それと、「どんな時でも守り抜くよ」で前に出てくるはぎみゅがお互い顔をつき合わせて絶対目を離そうとしない、誰にも邪魔できない2人だけの世界がわすれらんない。ちょっと余裕の表情してるみゅうとに対してはぎちゃんが戦闘態勢で挑発してくんだけどライバルとかそういうのじゃなくて、幼い頃からそうしてきたみたいな、あの時間だけは2人に血の繋がりを感じずにはいられなかった。
後半の2曲同時の場面は
FOREVER:さなはぎらんれお
Take Over:やすもろみゅ
11.Otherside
ここまで上がってきたボルテージが最高潮に達する曲。これほどの熱気に会場が包まれるまでの、その持っていき方が上手いなといつもおもう。
11.SEVEN COLORS
7人横並びでうたいはじめた瞬間に上のライトがパッと7色に会場を照らす。もちろんらぶのメンバーカラー、立ち位置通りの配色で。こんな些細な瞬間に、"ああグループなんだな"ということを思い出して感慨深くなってしまう。
ペンラ演出中、緑や黄色になるとはぎみゅがお互い「きゃー!」って手を振ってよろこぶのが定番になっていてかわいかった。紫になると2人であらんに「きゃー!」ってする。ピンクではぎちゃんがニコニコとやすいくんを指さしてたのも微笑ましかった。やすいくんがそれに気づいてないのもまた。
MC
13.Love Wonderland
スタンドマイクで振付はぎちゃん、構成あらん、選曲やすいくん。
みんなにやってほしくて簡単にできる振付を考えてきたのでお客さんにもやってほしいです!って言ってAパターンBパターンの振りを教えてくれるんだけど初日、予想以上にお客さんから難しいという反応をもらってしまい、ずっと困ったような顔をして、メンバーが助け舟だしてくれたりしながら指導するはぎちゃんがかわいそかわいかった。
安「これ、ほんとはもっと難しかったんだよ?」でもはぎちゃんは「Love-tuneのファンならできる!!」って信じて聞かなかったらしい。指導中も「大丈夫!みんなできてるできてる!」って何回も言い聞かせながら笑顔なんだけどちょっと焦っていて、だけどお客さんのやる気を削がないようにできるだけやさしい口調でそう言いつづけるはぎちゃんがいとおしかった。踊れると満面の笑みで「よくできました〜◎」って褒めてくれる。
最初は難しく感じたけど、簡単すぎず難しすぎず、踊れたときの達成感もあり、愛着の湧くような振りでとても程度がよかったんじゃないかな、と思うよ、はぎちゃん。
14.BOMB(さなみゅ)
Love-tuneの時とはちがう、さなみゅならではの空気とダンスがあって、すごくたのしそうにがっしがし踊ってるのが印象的だった。かっこいいんだけどたのしそう。
15.GUTS!(もろはぎれお)
へっぽこ野球部、"弱くても勝てます"。
寸劇とミュージカルのような演出。たまにはぎれおがおかしなキャラをはじめるのでしょうきが扱いに困っていた。
16.My girl(やすあら)
王道だけどLove-tune全体にはない雰囲気で、セトリのなかではここだけ他とちがっていた。きまぐれなスポットライトの動きを自分に振り向いてくれない女性に見立てたシンプルな演出、こういう頭の良さ・発想の豊かさを感じる演出は大好き。
17.Tell me why
稼動式の階段に7人が座ってたり立ってたり。歌詞の世界観をあらわす表情が7人7色だった。ひとりひとりにストーリーがあって、ドラマか映画を見ているような満足感。悔いたり、呆然としたり、嘆いたり、各々の曲へのアプローチが興味深くて見惚れていた。
18.僕らのこたえ〜Here we go〜
ステージ中央を塞いでいた背中合わせの二つの階段が強いイントロと共に開くとそこから光が差し込んで横並びの7人がシルエットになる。前の曲で使っていた階段を捌けさせる工程を演出に変えてしまう機転の良さがすごいところ。
間奏で残りのエネルギーをすべて出し尽くすようなV字フォーメーションのダンスが至高で、見ているだけで体が熱くなるような、瞬きすることさえ忘れるほどだった。
最後のソロパート、「時代へ…」を歌いながらとどめを刺すように、客席ロックオンした目の瞳孔をどんどんかっぴらいていくはぎちゃんにゾクゾクした。そんなこともできるのか、、
19.Finaly Over
オーラスにて、はぎちゃんの腰がドラムの椅子からふわっと浮くのを見た。浮いた瞬間、左手で軽くクラッシュシンバルに触れながらそれを殴るようにして叩いた。もうこのまま体もドラムも壊れてしまう、と息を飲んで見つめていたけれど、でもたぶん、本人はそれでもかまわなかったんだと思う。
20.NO WAY OUT
ペンライト置いて、スタンディングの客席から上がった無数の手がクラップしている光景が、まさにクラファイの世界だった。あの世界にいるような錯覚に陥ったけど、今起きてるのは錯覚でもなんでもない現実でLove-tuneというグループがあって、それは当時見た夢なんかよりもっとずっと素晴らしい光景だった。
21.夕闇トレイン
照明はぼんやりとしたオレンジで、まさに夕暮れ時のような雰囲気に一変したEXシアター。
はぎちゃんのパートが「濁した言葉尻の理由も」、やすいくんがさらに「聞けなかったな」でハモる。やすいくんはドラムのはぎちゃんを振り返って、はぎちゃんもそれにやわらかい表情で応え、目を合わせながら歌う。ああ、相変わらずやさしいなと思った。いつでもこのふたりはお互いに対してありったけのやさしさを持ち寄ってしまうんだよ。それがなんだか切ない。
ラストの「まだ恋している…」は1回目がしょうき、2回目があらん、3回目がはぎちゃん。三者三様の歌い方と、甘く憂いを帯びた声がとってもよかった。
EC
モニターにとつぜん、
「Love-tune Summer Vacation 2017」
と言う文字がゆっくり映し出される。
それからMy loving SeasonがBGMとして流れはじめ、写真が映る。一瞬「(なんだろう…?)」って混乱したあとたぶん会場にいたほとんどがすぐに「バンド合宿だ…!!」って気づいた。もうこっからの初日の驚きどよめき歓声はものすごかった。
スタジオらしき場所ではぎやすがギター抱えてる写真、れおがキーボードの前でにっこり微笑んでる写真、前髪ちょんまげにしたやすもろがBBQしながらトング掲げて楽しそうな写真、さなみゅがサングラスしてキメてる写真、あらんが海辺で両手ひろげて気持ちよさそうにしている写真、何人かがジャンプしてる写真、砂浜に"Love-tune"て書いた写真、それを囲んだ7人が本当にいい顔で笑ってる写真……
こういうの、全部全部みたかった…!!!!
目の前で起きていることがうれしすぎてありがたすぎて、今にも泣き笑いしそうなところに流れてきたのが
EC1.I Scream Night
ずるかった〜… みんながこの夏たのしみにしてたあのイントロのメロディーが、これ以上ベストなタイミングはないってところで流れてきた。歓喜に包まれた会場にまずやすいくんが歌いながらでてくる、そしてあらん、はぎみゅ、さなもろれおの順。
全員揃ったところでサムズアップしながら「Cause Welcome to I Scream Night降りそそげ愛のシャワー」
会場みんなで右手掲げてるあの時間がしあわせでたまらない。そしてあのステップ。無性にたのしくてたのしくてたのしくてしかたなかった。オーラス、最後の長い長いアウトロで「Love-tune集合!」ってやすいくんが言うとすぐに7人ぎゅっと集まってすっごくたのしそうな顔で肩組んで。そのままステージの上下へ移動してひたすらジャンプ!ジャンプ!
もう、この時間が永遠につづけばいいのに…!!って心の底から何度も何度も思ってしまうくらい、何もかもを突き抜けてただたのしくて、ステージにはキラキラした粉でも舞ってるかのように輝いてみえた。やっぱり本人たちが楽しんでいることが自分にとってもいちばん楽しいことだなと思う。
曲が終わると7人ひとりずつひとこと挨拶。美→長→真→諸→萩→顕→安の順なんだけどこれがとても絶妙。しょうきまではその前のメンバーの流れをくんで話すんだけどはぎちゃんやあらんは流れを気にせずマイペースにしゃべり出す。そして最後に必ずやすいくんが締めてくれる安心感。
WEC.自分のために(オーラス)
出てきてゆるゆるとトークして、もう一曲やるか!ってなると客席から\こーるー!!/って声が飛び交う。
「CALL!?それはムリだー(笑)」って言ってそれぞれがちょっとお仕事モードの顔してメンバー見てる。
「今まで結構やってきた、みんな知ってるやつがいいよね」ってなるとさなぴが思いついたようにまずやすいくんに耳打ちをした。「ああ、いいと思う」ってOKが出るとさなぴは他のメンバーにもひとりずつ耳打ちで伝えてく。
「ラストいくぞー!自分のために!」
CALLっていうリクエストがあって、正直オーラスのなんでもアリ感だってあったのに、CALLを選ばなかったことにハッとした。いくらお祭り騒ぎになったって常に冷静にものごとを俯瞰できるモードのスイッチはもってるし、後先考えずにノリで決断しない。CALLはらぶにとって大切な曲だから、100%の状態で披露できないなら選択はしない。それがうれしかった。
でもやっぱり「自分のために!」って言われたときの会場の\ズコーッ/感(笑)。なんて言いながらまあそれが楽しくもあり、やけくそになって音程なんか気にせず声を出しまくって、結局最高のしめくくりだった。
ラストは「俺たちとみんなでー?」
\Love-tune!!!!!!!/
とびっきりのいい夏だった。
最終日の朝公演、「夏の終わりってさあ、なんか寂しくなるよね〜」って誰かが言いだした。
「今日で最後か〜」「あっという間だね」
「でもさあ、修学旅行も海外旅行も3泊4日ぐらいがちょうどいいんだよ!」
Love-tuneの夏は、修学旅行が終わるときのあのなんとも言えない感傷的な気持ち、楽しさのなかにほんのりそれがあった。Love-tuneはこれからも続くしまたすぐ新しい現場は待ってるのに、それを分かっていてもいまの時間を終わらせたくないとつい思ってしまうほど、本当に楽しかった。
あれはきっと、青春だな。
いや、夏だから青夏かな。