読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

もりたみゅうとくんのことをすこし

 

客席も手繋ぎ、というワードを聞いて、風isのオーラスの最後にみんなで名前を叫ぶ、コンサートでおなじみのあれをやったときのことを思い出した。

 
オーラスということもあって、高揚感でいっぱいの会場の雰囲気からか、横一列に並んで手を繋いだ風isメンバーは「みんなも隣の人と手繋いじゃお!」って、客席にも、隣が知らない人だって関係なく手を繋ぐよう求めた。
そしたら、こちらから見て左端にいたじゅりが「じゃあ、」って言って、お客さんと俺らも繋がっちゃえばいいじゃんみたいな感じでさらっと、自分の余った右手をアリーナ最前の人に差しだして手を繋いだ。
もちろん客席からは「わあ…!」とか「え…!」っていう、驚きの声があがったけど、何となく「さすがじゅり…!」みたいな雰囲気で丸く収まったようなそんな感じ。(※後から「泣いてるじゅり担もいたよ」とのご指摘を頂きました。あまり把握できておらず申し訳ありません!あくまで私の主観から見えたものとして、一個人の意見として、軽く受け取って頂けると幸いです。)
風isメンバーは何も言わなかったけど、大胆だな、ってちょっとびっくりした様な顔でちらっと見たり、でもそんなお客さんと繋がれる幸せな空間をじっくり噛みしめるようにしていた。
 
そうすると当然右端は?って、なるわけで。ふと右端に目をやるとそこにいたのはみゅうさん。森田美勇人くん。いかにもあたふたしていて、顔には大きく「どうしよう」って書いてあった。とは言ってもそんな雰囲気のなか「繋がない」なんて選択肢はなく、戸惑いと躊躇いでいっぱいの表情で、自分の左手を客席に伸ばした。その時、
「えええー!」「やだやだやだ」「みゅうとくん…」って、語尾にぜんぶ「(泣)」がついた悲鳴みたいなものが私の周りから次々と挙がった。私のおとなり、大人しく見ていたみゅうさんファンの方も「ええっ…」って少し哀しそうな声を出していたのはすごく記憶に残っている。
私は本当にびっくりしてしまって、いや、そりゃもちろんアイドルと女性が接触する、なんてそんなこと、悲鳴があがるのはもちろんなんだけど、こんなにも明確に…!ってことに心底驚いた。しかもその悲鳴が、「羨ましい」みたいな感情は一切含まれていなくて、「みゅうとくんと一般の女性が手を繋ぐなんて…!」っていう信じられない、みたいな、嫌悪の種類。
 
みゅうさんの、悲鳴が上がる前から何かを気にして手を繋ぐことに躊躇いでいっぱいだった様子を見るとたぶん、そういう反応を、自分のファンの人がショックを受けるということを、ちゃんと分かっていたんだなあと思った。ファンの人が自分に求めていること、その理想を守ろうとする力がすごい。それはアイドルの自覚、みたいなもの。普通の男の子ではありえない、「不特定多数の誰かの理想を守ろうとする」なんてこと。みゅうさんはきっとそういう自覚と意志の強い人なんだと思った。
自分に求められた理想を知ってしまって、それを守ること、いつもこんなにたくさんの、女の子の恋心を一身に浴びながらアイドル森田美勇人を貫くということ。19歳、ジャニーズJr.で背負ったその重さは想像も出来ないけど。
 
もちろん、みゅうさんのファンにはそういう考えの方だけでなく、これがもし萩谷くんだったら…と考えたときに「うおお女の子と手を繋ぐ萩谷くんたまらん最高だ……!」と悶えるような私みたいな方もいる…はず…。
でもやっぱりみゅうさんの、ファンの人からそういう反応があがるということはそれだけ期待や信頼が大きいのだろうなあということを思う。
 
 
 
結局、みゅうさんはお客さんと「手を繋ぐ」というよりも、相手の指を一本、自分の指ニ、三本で遠慮がちに掴むというかつまむというか今にも離れてしまいそうな状態のまま、「ふーいずあどーる!」と叫ぶと、すぐにその繋いだ手を離した。
そう、できる限りファンの気持ちを守れるように。
 
 
 
みゅうさんのファンは、幸せものだ。