アイスが溶ける前に

萩谷慧悟くんとLove-tuneについて

萩谷くんインタビュー記事'15〜'16.1

ちょっと前に比べると、ここ最近の萩谷くんはインタビューなどの場でJr.の活動に対して積極的で具体的なことを言うようになったなあと感じています。その言葉から、現状より高みを目指していることが手に取るように分かる。前からまっすぐにものごとを話す子だと思っていたけど、ここへきてその武器がより一層強みになっている気がする。少なくとも、Jr.という不安定で不確かな存在を応援している身としてはそれが本当にうれしいです。

そしてその積極的な行動のなかでも一番顕著なものが「作曲」でしょうか。入った大学の分野が影響してるのかな。作曲がしたいと口に出してから行動に移すまでが本当に速くてびっくりした。それも1曲や2曲ではない。

そしてデビューを目指すアイドルとしての発言も掬いながら、作曲に取り組む萩谷くんのインタビュー記事を中心にここに記録用としてまとめておきます。(あくまでも私の手元にある雑誌・把握できている記事が引用元なので抜けはあります)

 

 

TV fan 2015.4月号

「舞台はもっとやってみたいですね。アフレコにも興味があります。最近海外の映画やアニメのエンドロールをちゃんと見るようになって『この声優さんこれもやってる』とか気になるんですよ。だから一緒にお仕事してみたい。そういう未開の地にも足を踏み入れたいですね。今一番磨きたいのはお芝居。全部に向上心はあるけど、去年演技のお仕事が多かった分、自分が全然できないんだって分かったから。自信をもって"できる"って言えるようになりたい。今のライバルは、一緒にやってきてるさなぴー(真田佑馬)とか、やっすー(安井謙太郎)とか。でもみんなライバルですよ。いろんな人のすごいところを全部吸収したいから。」

 

ポポロ 2015.6月号

◎音楽をもっと深く追求したい

「1ヶ月前にはじめたアコースティックギターも追求したい。ドラムもやっているけど、リズム楽器だけじゃバランス悪いから、コードも学んで音楽を深く理解したいんだ。」

◎大きい夢・中くらいの夢・小さい夢

中くらいの夢

「アコギでなつかしい感じの曲を作ること」

 

POTATO 2015.9月号

◎近況

「パソコンを使って音楽が作れるように、DTMの機材をそろえたの。ちょっとずつ曲作り頑張ろうかなって。乞うご期待です!」

 

MYOJO 2015.10月号

◎近況

「最近、パソコンのソフトで作曲に挑戦してる。形になってきたら、まずは美勇人に聞いてもらって感想を聞きたい!」

◎ひとことメッセージ

「受身の萩谷を卒業します!やっぱり活動の場は自ら作っていかなきゃ。作曲もその第一歩。応援よろしく!!」

 

duet 2015.12月号

「あ、最近はね、音楽ソフトで曲作りを勉強中。これもパソコン作業だけど、こっちは順調だよ。さなぴーたちといっしょに曲を作ろうってがんばってるの。」

 

女性セブン 2015.12月24日号

「大学に入り、音楽論を学んだり、自分で曲を作ったりと音楽のスペックを上げています。Jr.でライブが出来る機会があったら披露したいです。ぼくたちはバンドを組んでいますが、正式なグループではないのでなれたらいいし、ライブもしてみたい。今はそれを目標に頑張っています。Jr.にもたくさんグループがありますが、正直羨ましいです。仲良しごっこがしたいんじゃなくてぼくも同じ土俵に立って、来年は戦いたいと思います。」

 

duet 2016.2月号

◎2016年の野望

「ドラマや映画に出たい、演技がしたい!ジャンルで言うなら"ナゾ解きもの"に出てみたいんだ。主人公の探偵や刑事がいるでしょ。その後輩やアシスタント役をやってみたい!頭の切れる主人公が、すでに犯人がわかってるのを察知して、『なんで教えてくれないんすか!?』みたいに騒ぐようなやつ(笑)。あと、作曲もしてるんだけど、スランプ気味だから、いま中途半端になっている5曲くらいをすべて完成させたい!」

 

TV fan 2016.3月号

「今年やりたいことはやっぱりライブ。でも実は、芝居とかドラマも本当はすごくやりたいんです。前にやったとき"少しつかめてきたな"ってところまでしかいけなくて、悔しい部分もあって。とにかくお仕事をしたいってことなんですけどね。芝居も"今の自分だったらもっとできるのに"って思う。って言ってできなくて、また自分の無力さを知って"ワァ〜"ってなると思うんですけどね(笑)。でも僕は、それがこのお仕事の楽しいところ、面白いところなのかなと思ってるので。」

◎プロフィール欄

「はぎや・けいご 1996年11月7日生まれ、埼玉県出身、O型。曲作りは最近スランプです。」

◎真田くんのインタビューにて

「ライブもやりたい。萩ちゃんが作った曲がすごくいいから披露したいし。萩ちゃんが作曲で僕が作詞。年下の萩ちゃんに『分かりにくいなぁ』とか言われて、歌詞を変えられたんですけどね(笑)。」

 

 

________

演技仕事に意欲的なことが個人的にはすごくうれしいなあ。能動的に仕事をつかもうとしている姿勢も。言わずもがな、萩谷くん作曲の曲が聴ける日が待ち遠しくってたまりません。誰もオリジナル曲をくれないなら、自分で作ればいい。

そして今はただ、これを読みながら萩谷担とお酒を酌み交わしたい。

 

 

 

言葉の力を信じてる

今まで萩谷くんを見てきた中で、「度胸のある子だなあ」と思ったことが何回もある。

物怖じをしない、何にでも挑戦しようという意欲がある。

それは舞台オーシャンズ11のときもそう。あの錚々たる出演者の中、17才の最年少でステージに立ったこと。Hクリエの最終公演、まだ始めたばかりのアコギを、お客さんの前で「やりたい!」って、本当はカホンの役目だったのに、会場中に見守られながら夜空ノムコウを弾いたとき。ドリボで、あの帝国劇場で、たっぷりと自分の間(ま)をとりコント内の役を全力の狂気で演じたとき。

そして、「正式なグループになれたらいい」と言ったとき。


それは突然だった。12月9日に発売された女性セブンにて萩谷くんはこう言った。


「ぼくたちはバンドを組んでいますが、正式なグループになれたらいい」

「Jr.にもたくさんグループがありますが、正直羨ましいです。仲良しごっこがしたいんじゃなくてぼくも同じ土俵に立って、来年は戦いたいと思います。」

 

過去の雑誌を読むと、「~までにデビューしたい」「~みたいなグループになりたい」というようなことを答えていたいたのは、中学生ころまでの印象。もうJr.としての歴もある程度積んで、「デビュー出来る/出来ない」「グループに入れる/入れない」みたいなことが夢や理想ではなく生々しく感じてしまう今日この頃、グループに所属していない萩谷くんがどんな想いでいるのか、そんなことは知る由もないと思っていたけれど、このタイミングで本人の口からそんな言葉が聞けるとは思いもよらなかった。それに、Jr.という不確かな存在において、いつの間にか目の前から消えてしまうのではないかという不安とは常に隣り合わせにあるので、この言葉がとても心強く、頼もしく感じられた。

けれども、「正式なグループになれたらいい」と、想像する限りでのそのメンバーと、ファンが、みんな同じ思いでいるわけではない。そのアイドル自身が誰とデビューしたいのか、はたまたグループとしてのデビューを望んでいるのか。そしてファンは誰とのデビューを望んでいるのか、それとも……と考え出したらキリがない。そしてその全てを平等に叶えることはたぶん不可能なことも分かってる。それぞれがそれぞれの力ではどうにも出来ないような別の事情を抱えている(であろう)なかで、ついに萩谷くんは自分の気持ちを言葉に変えて、何も恐れずまっすぐ放った。

今までデビューを夢見たたくさんのJr.の中でその夢を叶えた人はどれくらいだろう。叶わなかった人がどれほどいただろう。そんな、夜が明けるまで考えたって消えることのない途方もない不安や、叶わなかった時の絶望も顧みず、萩谷くんは言葉にすることを選んだ。きっと、前しか見てない。

そして、ライバルであり仲間でもある、今まで一緒にステージに立ってきた同年代のJr.が次々とグループに所属し、オリジナル曲を歌っている姿はきっと萩谷くんの目に眩しく映っただろう。眩しくて、眩しくて、でも自分にはそれがないことが、どうしようもなく悔しくてたまらなかっただろう。「羨ましい」と、言葉にする悔しさ。それをも厭わない。

私はそんな萩谷くんを「強い」と思った。勇気がある、傷つくことを恐れない。"素直"であることが、これからも萩谷くんにとっての大きな武器となる。

萩谷くんの持つ言葉の力を、信じてる。




愛に溢れるひと

はぎちゃん

 

18歳のはぎちゃんは、CMに初単独出演しました。

ろー◯んが、マチカフェに力を入れ始めたいちばん最初のCMです。

セリフは「ミルク…」と「ミルクですねこれは…」の二つでした。

でも、黒髪ストレート、短髪、銀縁メガネでカフェ店員、というはぎちゃんの全てを生かしたようなCMでした。


18歳のはぎちゃんは、ジャニーズワールドの舞台に立っていました。

ジャンベという打楽器を叩きながら帝劇の空中で逆さに吊られていました。

楽屋にコーヒーミルを持ち込んで、コーヒーが苦手な安井くんには泡立てたミルクを入れると、なぜか後で安井くんが自慢気にその話をしていました。

阿部くんや佐久間くん、紫耀くんとは特に仲良くなったので夢の国に行ったらファストパスをなくしました。

 

18歳のはぎちゃんは、ガムシャラJ's partyに二ヶ月連続で出演しました。

そこで、トークに参加する難しさを知りました。

今まで以上にドラムで活躍したコンサートでした。

初めてうちわ禁止になった公演でしたがそれを逆手にとり、EXシアター史に残るような盛り上がりのコンサートを仲間と作ることができました。

 

18歳のはぎちゃんは、初めてガムシャラのレギュラー回に出演しました。

バラエティーは慣れていません。面白いこともあまり言えません。

「本ロケ」と言ったらみんなからつっこまれました。

でも「映る機会が多くなる」とちょっとうれしそうに言いました。

 

18歳のはぎちゃんは、クリエのH公演に出演しました。

MCで「みゅうととはぎちゃんは双子みたい」と言われるとうれしくってにこにこしながらみゅうとと肩を組みました。

最終日には始めたばかりのアコースティックギターを初めて披露しました。

練習通りに弾けなくて悔しがりました。

でも、安井くんや翔希くんやみゅうとくん、会場のみんながあたたかく見守ってくれました。

 

18歳のはぎちゃんは、風 is a Doll?のメンバーに選ばれました。

最終公演で感極まって涙をたくさん流しました。

コントにも挑戦しました。

さんざんイジられた、パーマがきつくかかってのびた髪を切って「俺今までどうかしてたわ!」と言いました。

「こっちの方がはぎちゃんらしくていいよ」と褒められました。

 

18歳のはぎちゃんは、ガムシャラサマーステーションでチーム者に振り分けられました。

パフォーマンスバトルに敗れて落ち込んでいる神宮寺くんの顔をのぞき込んだり肩を組んだりしながらさりげなく慰めました。

最終公演では、泣いているメンバーもいました。

でも、今度は最年長だから泣くのをがまんしました。

泣かなかった代わりに、最後は安井くんがやさしいハグをしてくれました。

 

18歳のはぎちゃんは、ドリボに初出演しました。

くる日もくる日もぜいぶどうのお兄さんにはボッコボコに殴られました。

Tシャツをズボンにインしたまま出てきた日もありました。

でも、帝劇の二階席のさらに奥を見据える顔つきはとても精悍でした。

格式高い舞台に相応しい端正な顔立ちと立ち姿は、持って生まれた才能です。

 

18歳のはぎちゃんは、かまってちゃんでした。

一人でいるなんて余裕

……嘘、本当はかまってほしいです。

「このまま帰るの寂しい」なんて言っちゃいます。

どうかこれからも仲良くしてあげてください。

 

18歳のはぎちゃんは、いつも一生懸命でした。

絶対に手を抜きません。

振り覚えは早いです。

でも、たまに振りを間違えます。

覚えるのが早い分、抜けるのも早いです。

 

18歳のはぎちゃんは、心優しい男の子でした。

人を傷つけるようなことは絶対に、言いません。

嘘も、つきません。言動は、素直です。

空気の読み方は下手くそです。

でも、空気が悪くなったときには一生懸命良い方向に転換しようとします。

ものの引き際が分かります。

トークでいじられてる子がいたら、にこにこしながら最後はフォローしようとします。

優しい心を持った男の子です。

 

 

18歳のはぎちゃんはこの一年で、たくさんの経験をしたと思います。楽しいことや嬉しいこと、初めての経験もあったでしょう。言葉にはしないけれど、苦しくて、悔しくて、泣きたくなるような夜もあったかもしれません。Jr.としても、今が踏ん張りどきのような気がします。でも、はぎちゃんははぎちゃんのままで大丈夫。ありのままの君を必要としてくれる人は必ずいます。

19歳のはぎちゃんも、感情豊かでたくさんのあたたかい人たちに囲まれて幸せにすごせますように。

 

お誕生日おめでとう。

 

 

 

Boys Don't Stop

ちょっと前の横アリ、その日はJUMPのコンサートだった。

後半の見せ場だと思う。「Boys Don't Stop」を観ながら、「ああ、これはあの4人もやりたそうだなあ」と、ぼんやり思った。

「あの4人」っていうのは、舞台DREAM BOYSでも一緒にパフォーマンスをしていた安井くん、真田くん、みゅうとくん、萩谷くんのこと。

それはすごくかっこいい曲で、こういうゴツゴツした、でもアイドルらしさを忘れていないガシガシ踊れる曲で魅せたいだろうなあと思ったのはもちろん、本当は自分が観たいだけだろと言われたらそれは否定できない、、

 

そして「やりたそうだなあ」と思ったのと同時に、「またDon't stop系だ」と思った。

なんでそう思ったかって、ドリボでこの4人が披露した、ミックスされていた3曲の歌詞全部に「止まらない(Don't stop)」というような意の単語が入っていたから。これは奇遇なのか、何かしらの意図が含まれているのか、考えれば考えるほど深読みに過ぎないけど、このタイミングでこの単語を何度も何度も、しつこいくらい口にするのは何かの運命かもしれないなあなんてことを考えていた。本当に、都合のいいただの深読み。

 

選曲が気になるのはもちろん、そのドリボで、あの4人によって披露されたものはなんであんなに凝っていたのかということは、それ以上に引っかかって離れないし、素晴らしいものであればあるほどもっと次も見たいと、欲が出てしまうから困る。

 

そのはぎやすさなみゅのTake Over×FOREVERは3分もないくらいだったかなあ。ショータイムの途中、前の曲が終わると袖からドラムセットの台を押して出てきて、「We never stop!」の掛け声とドラムの音だけが響く帝国劇場。少しだけ、空気が変わる瞬間。

なんとなくの感覚にすぎないけど、顔つきとか、漲るものから、この3分弱に賭けているのだろうなあと分かる感じ。そしてその流れがこれ(下記)

 

①Take Over

②DON'T U EVER STOP(繋ぎ)

③FOREVER

④Take Over×FOREVER(サビ)

⑤FOREVER(Boom!Here come the boys~)

⑥Take Over(アウトロの数秒)

 

グループでもない人たちのたった3分弱がどうしてこんなに作りこまれているんだ、っていう疑問はもうずーっと頭を悩ませている。それは風is a Doll?のときも思った。

全6公演の4公演目でこの4人曲と、登場の位置ですら変えてきたときとか(つまり照明の動きも変わる)、ふとモニターを見ると、カメラワークとエフェクトでそれはそれはかっこよくしてもらっていたパリマニとか。4人のために、しかもみゅうとくん筆頭にデザインして作ってもらったドリボの衣装もそう。何か期待されていることがあるのか、たまたまそういうことが重なっただけなのか、分からない。4人が、立っているそのステージのみに留まらないそれ以上のものを見据えているのかも、当然分からない。でも、たぶん本人たち発信で、やりたいことをやらせてくれる環境がそこにはあって、協力的な大人がいるのかもしれないなあ、ということだけは分かる。そしてそれはとても心強い。やりたいことをやりたい人と、夢物語を語るだけでなく、出来るうちに実現させることができればきっと後悔はしない。

 

 

 今、みゅうとくん以外は、ユニットに所属していない、いわゆる「無所」。Jr.内でユニットがどんどん作られ、昨日と今日とでは全く変わってしまうこの状況で、ふと下を見るとぐらぐら揺れる足元。

 未来から過去を振り返った時、今がどういう位置づけになっているのか、想像も出来ないけれど、この、「We never stop」がせめてものメッセージで、総意なのかもしれない。

「 We never stop」

 

 そして、Boys Don't Stop!

 

青春

8/15、私とあの5人の夏が終わりました。

 

ひとまずはチーム者のみなさん、短い夏だったけど本当におつかれさまでした。

大好きで、最高な5人です。

 

ガムシャラ サマーステーション8/15夜、これがチーム者最後の公演となりました。

 

パフォーマンスバトルは先攻がチーム覇。

新しい大技を成功させ、会場はものすごい歓喜に沸きます。

 

そんな空気も関せず、チーム者の映像がモニターに流れ始めました。

この時点で、尋常じゃない緊張感がEXシアターを覆います。観ているだけの私ですら呼吸の仕方を忘れる程の緊張感でいっぱいだったのに、演じる5人のプレッシャーなんて想像もつきません。

いつもはこの映像終わりで者のメンバーがステージに登場しパフォーマンススタートとなるのですが、今回に限っては映像の終盤に差し掛かると5人はまだ真っ暗なステージの中央に集まり、円陣を行います。会場は、者の気合いにこみ上げる感情をもらすような感嘆の声に包まれました。言葉はよく聞こえませんでしたが唯一聞こえてきたのは「笑顔で」という言葉。そう、チーム者の演目は「"ファン"カッション」。合言葉は「笑顔」です。

 

その言葉通り、パフォーマンスがスタートするとそこには5人の笑顔とリズミカルな打楽器の音が広がり、萩谷くんのドラムの音に乗せて他4人が同時にスティックを天高く投げ、それを抱えたバケツでキャッチするという最近取り入れたばかりの技が無事成功すると、その勢いに乗って煽る煽る。一緒に参加しているみたいでとっても楽しいんですこの煽り。萩谷くん、挙武くん、元太くんの3人ドラムもしっかり音が揃っています。じぐのダブルストロークも大盛り上がり。そして最後の大技、スティックスロー。円になった5人が同時にスティックを投げてはキャッチ、投げてはキャッチ、これを4回も繰り返します。4回もです。祈るように見つめ、1回…2回…3回…4回…!大成功!!!ラストの決めポーズも、これまでで一番の、きらっきらに輝く笑顔…!会場も、最高の熱気に包まれました。

 

パフォーマンスが終わると、5人は今までにないくらい清々しい笑顔で意気揚々と肩を組んでステージに戻ってきました。それはそれはうれしそうな笑顔で。

「今までで一番完成度高かったよね!」と萩谷くん。

じぐも「初めて完成形を見せられました!」と興奮気味に。

 

そしてついに客席からの声の大きさを測るデシベル投票。

チーム者のデシベル票を測る直前、じぐは4人の方を向き、何かを伝えました。

すると、みな一斉にマイクを置き、5人でぎゅっとかたまり、「お願いします!!!」と、地声で叫び始めたのです。本気だ、本気で勝ちにきてる、と思いました。

結果は覇112dB、者115dBで一歩リード。

 

さらに大事なのはここから。Jr.投票です。

勝つためには6個の票(ボール)獲得が必須。ここで勝たなければ、決勝戦には進めず、今立つそのステージがチーム者として最後のステージになってしまいます。ひとつふたつと数えていき、5個目のボールはじぐが引くことになりました。

箱の中に恐る恐る手を入れる。そして箱から取り出した手にはボールが………ない。箱を持っていた萩谷くんは焦り、「そんなことない!あるよ!ある!」と、もうボールがないことなんて箱を持っている自分が一番最初に悟っていたはずなのに、どうしても信じたくなくて、何かの間違いでも入っていて欲しくて、必死の形相で思わずじぐの腕を力強く掴み、その手を箱の中にもう一度入れるよう引っ張りました。でも、やっぱり、ボールはなかった。

一気に脱力し呆然とする者のメンバー。元太くんは膝から崩れ落ち、全員言葉も出ず、ただただ受け入れられない事実に萩谷くんは「こんなはずじゃなかった…」と何度も何度も何度も呟きました。「こんなはずじゃない」、決勝に行くはずだった。何度も勝つと誓った。みんなが脱力する様を目の当たりにして、私はふと28日夜の大敗の記憶が頭をよぎりました。

 

しかし、今回は少し違いました。次の会話を進める覇のメンバーから挙武くんが「羽生田はどう思う?」と振られた時、ショックのあまり会話の内容が上の空で聞き返してしまいましたが、その後はいつもの挙武くんの調子で返し、笑いが起き、おかげで者のメンバーに少しの笑顔が戻りました。ショックで何も考える余裕なんてなかっただろうに、しっかりと返していて、その時のチーム者は大敗した時とはまるで違う、もっと強い5人に、「チーム」に、成長していたのです。

前回の 者覇公演で安井くんから「MCは一番端にいるとやりやすいよ」とアドバイスを受けその教え通り、仕切りをするために最上手の一番端に立っていたじぐは、しばらくショックで言葉が出ませんでしたが、一人で戦っていたわけではありません。まだ戸惑いを残しながら、それでも気丈に振る舞い、自分の代わりにしっかりと言葉を返してくれる、萩谷くんがいました。困った時には支えてくれる、メンバーがいました。

その後も萩谷くんは今にも泣きそうになっている隣の元太くんをそっと背中で隠し 、元太くんも萩谷くんの心意気に身を任せてそのまま静かに隠れて溢れる感情を落ち着かせていました。

でもそんな萩谷くんを褒めてくれる人もちゃんといました。「萩ちゃん成長したよね!」と、言ったのは他でもなくチーム覇の安井くんです。(安井くん、いつも見守っててくれてありがとう泣)

 

そしてMCは終わり、数曲挟むと、チーム者メドレー。まずはじぐのソロ曲から。

「負けてしまいましたね…悔しいっすね……。でも僕たち、悔いは誰ひとり残ってないんです。…全力でやれたんで。……これが、チーム者ラストの曲だと思いますけど、聴いてください、青春。」

目に涙を浮かべながら、ゆっくり言葉を選びながらそう言うと、最後のチーム者メドレーが始まりました。

勝って嬉しい日も、負けて悔しい日も、全力で歌った青春。むしろ、負けて悔しい時の方が多かったと思います。それでも来る日も来る日もこの詞を歌い続ける、心がどれほど強いかってそんなの計り知れません。

イントロが流れると、もう感情は溢れてしまい、でも涙はこぼさないように必死に歯を食いしばりながら歌います。それでも溢れてくる感情は止められなくて、「間違いだらけの空に」と歌いながら、言葉は詰まり、必死の表情でマイクから顔を背けました。涙は流れてないかもしれないけど、心の中ではもうきっと大号泣だったと思います。泣きながら、「負けた者たちの泣き言はひとひらの枯葉さ」と歌うのはあまりにも苦しい。 会場中がその姿に心を打たれて、観ているだけで辛かった。でも、最高に美しかったんです。ひとりの17歳の少年が、涙を堪えながら感情をぶつけるようにして「青春」を歌うその姿が。

そして青春を歌い終えると田島くん、挙武くんも加わってのLOCK ON。

その次が萩谷くん、元太くんのSing for you。二人がステージ上段に登場し、まだ照明が当たる少し前、涙目の元太くんに気づくと萩谷くんは元太くんの頭を抱えてぽんぽんと慰めるようにしました。これが最後のSing for you。元太くんは最初涙声で歌いながらも、とびっきりの笑顔で、明るいダンスで、萩谷くんと仲良く魅せました。正真正銘のアイドルです。

メドレーラストのLIPSは5人で目一杯、全てを出し切るように歌い、「本当に今までありがとうございました!!」と大きな声で感謝の言葉をつげ、チーム者メドレーをしめくくりました。

 

そしてうれしいサプライズが。

真田くん中心に組まれたさなじいバンド、そこではいつも萩谷くんがドラム、じぐがギターとして参加しているのですが、この時ばかりはチーム者のメンバー全員をステージに呼んでくれたのです。本当に本当にそれがうれしくって、会場からも大歓声が上がりました。

真田くんは、「この曲で全部晴らしちゃってください。では、ここまで頑張ってきたチーム者のみんなとチーム者のファンのみんなに贈ります、Oh Yeah!」と、素敵な言葉を添え、流れる曲はOh Yeah!という、今歌うにはあまりにもエモすぎる曲でチーム者の健闘を讃えました。

 

驚いたのは、出てきた挙武くんの目が潤んでいたことです。もちろんOh Yeah!は笑顔を見せつつ歌っていました。でも次の夜空ノムコウ、いつも自分のパートでおちょけて、周りを笑わせるのが挙武くんの定番だったのですが、その時ばかりは淡々と歌っていて。きっと、者のなかで一番イジリやすいポジションだし、挙武なら面白いことをやってくれるという期待もあってか、負けを知って呆然と立ち尽くす中者のメンバーで一番に話を振られて、いつもの挙武くんに戻ろうと、みんなを笑わせていたけど、本当は辛くてたまらない気持ちを押し殺して、必死だったんだろうなあと苦しい気持ちになりました。

田島くんは割と穏やかな、でも寂しさを心の奥に押し込んだような表情でした。負けと分かった瞬間、ショックに打ちひしがれるような表情をしていたものの、静かに負けを受け入れる姿が印象的でした。

萩谷くんは表情が少しかたくて、たぶんこみ上げてくるものを堪えていたのかなあ。でも最年長だから、そこは我慢。風 is a Doll?であんなに泣いていた人だとは思えない頼もしい姿。本当に偉かったなあ。

 

そして、曲の途中で者の4人が上手でドラムを叩いていた萩谷くんの元に集まり、最高に煌めくこの夏一番眩しい 笑顔で歌ったときは、5人が輝けば輝くほど、ああ本当にこれでチーム者は終わりなんだということを痛いほどに実感してまた感傷的になる他ありませんでした。ギターじぐの定位置はいつも下手なのですが、今日だけは、ひとり萩谷くんのそばに残って弾き続け、残り少ないチーム者としての時間を惜しむように、最後まで一緒に歌ってくれました。萩谷くん、うれしかっただろうなあ。

 

ラスト全員登場の完全マイウェイ、BAD BOYSでは、いつも以上にバックのJr.と絡んでみたり労をねぎらい合ったり肩を組んだり。終わってしまうのはチーム者としてのステージだけでなく、これまでずっと一緒に盛り上げてきたバックのJr.とのステージもそうなんだなあと思ったらその姿が本当に切なくて、でもそんな行動ができるチーム者のみんなは本当に素敵だなあと思いました。

最後はもちろん、チーム者みんなで暴れまくって歌いまくって全てを出し切り全曲を終えました。

Wアンコールで出てきた時は挨拶のみでしたが、チーム者のみんなは口々に「明日からは緑のペンライトを黄色にして応援してください!」「俺らの分まで優勝してください!」「負けた相手がチーム覇でよかった!」と、一切のけがれのない純粋な気持ちと言葉でチーム覇の健闘を祈り、本当に清々しい表情でステージを去っていき、チーム者の夏は、会場からのたくさんの大きな拍手とともに幕を閉じました。

 

 

16歳、17歳、18歳という、一番儚い時期の、一番煌く季節を捧げた5人。最後の挨拶で、神宮寺勇太くんが言っていた言葉がこの夏の5人のすべてだったと思います。

 

「苦しいことも悲しいことも全部含めて青春だった」

 

 

チーム者のみんな、一生忘れられない最高の夏をありがとう!!

 

 

真夏のDollな怪盗団

風 is a Doll?、行ってきました。

その最終公演、萩谷くんを中心に覚え書きのようなポエムのようなもの。
 
OP曲はParty up
少クラで披露された時と同じタイミングでマンションにJr.登場→ひとりずつ紹介→その場でがっつり踊る、という流れなんだけど、ま〜〜かっこいいこと!!黒とシルバーっぽい、袖口を少し捲った半袖の衣装に、タイトなパンツ、左手に黒のグローブをつけてあの振りを踊る萩谷くんがかっこよくないわけがなかった。
 
2.FAKE
全員ステージ上に降りてダンス。
かっっっこよすぎて苦しい。重心を少し落として膝から腰までを揺らすような振りがあるんだけど、想像できる「かっこいい」の一億倍は余裕でかっこいい。毎回2曲目の時点で「かっこいい」を5万回くらい呟いていた。心の中で。
 
3.D-motion
イントロがかかるとさっきまでのかっこいい表情から一転みんな笑顔を見せて頭の上で手を叩きながら煽る。萩谷くんは腕を上げたままゆるく全身を揺らしたり、かっこいいのなんのって言うまでもない。
 
5.Will Be Allright
 
6.rouge
みゅうとのみバックでダンス。本人振り付けらしく、さすがだなあなんて夢中で釘づけになったり。衣装が白のワイシャツボタン2、3個開け、黒ネクタイ、黒スキニー、っていう最高さ。儚げに上を見上げ、白く淡い光を注がれた横顔の美しいこと。
 
7.It's going down
かっこよくて仕方がない。(さっきからかっこいいしか言ってないけど本当にずっとかっこよかった)赤の挿し色が入った黒ジャケット(袖捲り)に、下は迷彩の太めパンツ。萩谷くんのイメージとは少し異なる衣装で珍しいなと思ったけど、これが意外とハマっててとてもよかった。振り付けも、なんとなくだけど萩谷くんが得意そうだなーと思うもので、見ていて気持ちいい。
 
8.Weeeek
イントロ流れて誰かが「一週間〜!!」と叫んでいたのがジワジワきた。
 
9.Jumpin'up
10.Lucky man
MC
 
11.sugar & salt
これはもう個人的に大絶賛。完全に風磨としょうくんのコラボだった。気になるのはソファを片付けるため暗闇に大股スキップで現れそのままハケていく陽気な黒子萩谷くん。
 
12.Maybe
 
13.WONDER
まだ安井くんのあの声が頭から離れない…どれだけあっちいけー!って頭ぶんぶん振ってもあの声に誘われてずぶずぶ沈め込まれそうな、妖しい空気が充満していた。
 
14.Hello
はぎやすが真ん中のステージ奥から2人でぴょーんと出てくるのがかわいかったな。一回だけでもいいからテレビで、もちろんバックのメンツもこのままで披露してくれたらと願うばかり。
 
15.Love is...(半増)
 
16.PARTY MANIACS(萩安さなみゅ)
4日の公演だけ、ここがFOREVERに変わっていて、出来ればもう一度パリマニが見たいと思ってたからイントロかかった時は飛び跳ねるようにうれしかった。いやそれよりも先に、みゅうとがマンションの4Fに現れたらそれはパリマニの合図で、現れなかったらFOREVERというのが分かっていたので、Love is...の後半はもう気が気じゃなくて、(半ちゃんまっすーごめん!) とにかく4Fにみゅうとが現れるのを祈るようにして見つめていた。とにかく後半にかけての盛り上がりがすごいから、この曲で盛り上がるうちは飽きられる前に踊り尽くしてしまえといった感じ。
 
17.Believe
 
18.キングオブ男
甚平着ようって言ったの誰、最高。
曲中に「気」「合」「あ」「る」「や」「つ」「?」って一文字ずつ書かれたうちわを7人が並んで見せてアリーナのお客さんひとりのもとに駆け寄って全員で扇ぐ場面があるんだけど、「気合いあるやつー?」っていう長(風磨)のコールではじまるイッキみたいなノリだな…って思ってた。
 
19.SUMMARY
会場中の血が沸いた瞬間。じゅりが両脇の萩谷くんとみゅうとにエアーサーフラするためのエアーフッキングをすると、その後じゅりのフッキングは萩谷くんが担当。みんなで手をつなぎ一斉にサマリー名物(エア)サーフラ〜!
 
20.Oh yeah!
たのしすぎて何もかもを忘れて歌ってたら、突然風磨が「忘れんなよー!」とか叫ぶから、そんなことを惜しそうな顔して言うから、終わりが近づいてることを知って、胸がキュッと締め付けられるようだった。MCでもずっと「終わりたくないよー」なんて言っていて、こういう言葉が後々になって響く。
 
23.リリック
 
24.20 Tw/Nty
本当は、この曲以降のことを書きたくてパソコンに向かいました。
なのでここから先は少しペースを落として丁寧に書こうと思います。(相変わらず萩谷くん中心ですので他が曖昧ですがご了承ください)(例によって長い)
 
この曲は、風磨が机の前に座りまるで手紙を書くようにして歌うのですが、いつもの通り少しの挨拶を述べ机に向かうと、そこには一通の封筒が。
「風磨へ 読んでね」
と大きく書いてあります。それは、風is a Doll?のメンバーJr.7人からの手紙でした。(たぶん主な文面を考え書いたのは安井くんかな)
何かを予感しながら、封筒から恐る恐るゆっくり手紙を取り出し開いてみると、クッと表情を変え、「無理だ」というようなことを言って思いっきり俯く風磨。そうだねえ手紙なんてずるいよね泣いちゃうよね、なんて冗談半分に軽く思っていたのもつかの間、顔を上げた風磨の目はもう真っ赤で、涙をいっぱいに溜めていて、一瞬にして会場の空気が変わったのは肌でもわかるほど。「ああっ…」って声が私の周りからもたくさん漏れて、風磨担Jr.担関係なく、理性の働く前に感情は溢れ、TDCホールが涙の海と化したあの瞬間。本当に信じられないくらい、私も私の隣の人も前の人もみーんなみんな、泣いていた。
 
手紙には、「このメンバーでやれてうれしかった」というようなことが書かれていて。たぶん、風磨はそんなこと言ってもらえるなんて思ってもみなかったんじゃないかなあ。その前の挨拶でこぼしていたのは、「正直みんなが支えてくれるのか心配だった」っていう言葉で。だって、ここについてるJr.はそのほとんどが風磨より先輩で、出演もひとりひとりに直訴して、たったの4日間だけど、どうなるのかすごく不安だったと思う。事前に何回も集まって、時には風磨の家に集まってコントの練習をしたりもした。時間のない中でのレッスンは大変だった。始まる前は今までにないくらいすっげえ緊張した。でも、幕が開いてみたらそんな心配一切無用で、すごく楽しくて、終わりたくなくて、まさかのそんな4日間で。
 
読み終わると、「言葉が出ないんで歌います」って、涙でぐしゅぐしゅの顔でそう言うとすぐ20 Tw/Ntyに入ったんだけどやっぱだめで。「あなたが胸を張れるような僕になれた?不安だよ」のところで声が詰まって歌えなくなった。その後もずっと、歌声は涙に染まったまま。
そんな中でJr.は途中からマンションに出てきて踊るんだけど、後ろ姿で立っていた萩谷くんを見るともう耳が真っ赤で、「ああ、萩谷くんも色々と感じることがあったんだろうな」なんて思っていたら振り返った萩谷くんの目や鼻までもが真っ赤に染まっていた。表情は完全に泣いている人のそれで、まっすぐ前を見つめるほどに目からはたくさんの涙がとめどなく溢れてしまって全然とまってくれない。ただいたずらに頬を伝い、ぽろぽろぽろぽろとこぼれ落ちてしまって仕方ない。それが、曲の終わりまでずっと。それでも身体は涙を振り切るように必死に、今まで以上に力強く踊っていて、なんとなくだけど、自分の感情に自分が負けない強さを持った子なんだなあとその時思った。
白の衣装を纏い、あたたかな色のライトに包まれ、泣きながら、それでも必死に踊り続ける萩谷くんの姿は言葉では言い表せないほど幻想的で綺麗で、咄嗟に「こんな美しいものみたことない…」って、心から見惚れてしまうほどだった。私はそんな萩谷くんを見てびっくりしたのと同時に「なんで君が泣いてんだよ…!」って。こっちも号泣してんのに。
風磨も言っていたように、萩谷くんと風磨はもともとあまり親交がないし、萩谷くんは今までセクゾのバックにつくこともあまりなかったのに突然選ばれて、周りは風磨と仲のいいお兄さんばかりで。こちらからしたらたったの4日間だけど本人からしたらもっと長くて濃くて楽しくて大変で、きっとこちらが想像しえないような気持ちが萩谷くんの中にたくさんあって、そのいろいろがあの涙に繋がったのかなあと。
でも正直、萩谷くんがどうしてあんなに涙を流したのか、どんな気持ちが溢れたのかは分からないです。こうじゃないかなあ、ああじゃないかなあと思うことはあるけど、まだ本人の口からふまコンに対する想いだったりを何も聞いてないし、ただの邪推になりそうなので今はやめておきます。
でもひとつ確信を持って言うならば、萩谷くんの涙は何かを全力でやりきったあとの涙だったと思う。どこかで感想を聞けたらうれしいな。
 
 半ちゃんももうぼろっぼろに泣いてしまって、次のMy Lovin' Seasonではもう涙目のみんなが肩くんで集まって号泣な半ちゃんの髪わしゃわしゃしながら笑ったり、間奏中に風磨のもとに数人が駆け寄って肩をぽんと叩いたり。萩谷くんは間奏明けで歌い始める直前に風磨くんの背中を「いってこい」って笑顔で押し出すようにしてた。涙目でセットに隠れていたじゅりを、さんざん泣いたあとの顔で笑いながら引っ張り出したりなんかもして。なんというかその瞬間のステージ上で行われてる全てが煌めいて眩しくてどんなものだって敵わないそれは青春で。なぜか見てるこっちも泣いていて。
たぶん私はこういう、楽しくて切なくてもう2度とは戻れない一瞬の煌きを味わうためにアイドルを応援しているんだろうなってことを実感した。どんな天才学者でもつくりだせない、奇跡が重なって起こるその煌き。ちょっとイタいことも含めて全てが最高だ!って心から思えた。
 
EC1.言葉より大切なもの
EC2.HO!サマー
 
 WEC1.Sexy Zone
イントロと同時に幕の向こうに見える4人のシルエット。(風磨だけ先にステージ上に現てれる) ざわつき期待に包まれた客席とは裏腹に、幕が開くとそこいたのは5人のJr.(笑)っていう演出。客席総ズコーッなのがおもしろいし、5人(萩安真美樹)も揃って「ごめんなさい」のお辞儀を深々と何回も行う姿がおかしかった。
イントロがかかった瞬間の沸くような歓声に鳥肌が立ったし、ここまでセクゾの曲を一切やらず、最後の最後にSexy Zoneを持ってくるなんて本当に本当にずるいなー。
 
「なみ〜をーつ〜か〜まっえて」の「まっ」の振りをたのしそうにみんな全力でやる姿がおもしろいのなんのって。最後にこの曲を持ってきたことで、ただ感傷に浸って終わらず、「たのしかったー!」で終われるからセクサマは偉大。
 
そして最後にもう一度みんなで「風is a Doll!」と叫ぶと、萩谷くんがステージ前方ギリギリまで出て「ぱーんぱーん!」って口パクで言いながら手で銀テープを飛ばす振りをしていたので、なぜかつかんで離してはいけない気がして、私は思わず手を伸ばしてその見えない銀テープを握りしめるようにつかんだ。いつかはわからないけど、次、私がこんな素敵なステージと出会う時があれば、その真ん中に立っているのは萩谷くんであってほしい、そう願った。





ひとつの青春が幕を閉じた。あつい、あつい8月に起きたたった4日間の青春が。それはもう虚無感でいっぱいで、終わってからようやく気づく。ああ、私は風 is a Doll?の怪盗団に心を盗まれてしまったんだ。


夏はまだ始まったばかり

ガムシャラ!サマーステーション

昨夜公演(7/28 17:00~)のパフォーマンスバトルで感じたその気持ちを忘れたくなくて、自分の目線から見たものをできる限り文字にすることにしました。

長くなりそうなので対戦の概要などは割愛させていただきます。

 

今回のチーム者(神宮寺勇太・萩谷慧悟・松田元太・田島将吾・羽生田挙武)の対戦相手はチーム我(ジェシー・増田良・森田美勇人・田中樹・半澤暁)。昼公演は接戦でチーム者の負け。対戦内容としても接戦だったけど、チーム我はミスが少なく盛り上がり、対してチーム者は若干のミス、盛り上がりは我に比べると少ーしだけ弱いかなーといったぐらいで悔しさもありつつ、でも納得の結果となりました。

 

そして夜公演、先攻は我のパフォーマンス。私自身もペンライトの色を赤に変え、どきどきしながら見ていました。最初から立て続けに失敗が続くものの、そのあとは「ピンチはチャンス」と言わんばかりの気迫でダンクシュートを次々と決め、その度ものすごい歓声が上がる上がる。本当に素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

 

 

後攻、者のパフォーマンス。我のパフォーマンスの余韻がまだたっぷりと残るステージに現れた5人。静まった会場には、今にも鼓動が聞こえそうなほどの、緊張感を帯びた5人の荒い息づかいだけが響きます。

挙武くんの、デッキブラシを使った演技からパフォーマンス開始。昼公演ではここで微笑ましさを含んだいい意味での笑いが起きていましたが、今回は明らかに違う。客席も、緊張感で今にも息が詰まりそうなほどの空気が漂っていました。

そして演奏は順調に進み、さっきよりも演者の声が出ているし、煽りも良くなっていること、客席の興奮や歓声がひときわ大きいことを確実に実感しました。

最後の見せ場、5人全員での「スティックスロー」は昼公演で失敗があったポイント。ただただ祈るように見つめていましたが、これも無事成功。ラストの決めポーズは本当に嬉しそうな、5人のキラキラと輝く笑顔に会場いっぱいの歓声と拍手が送られました。

あの緊張感のなか、ノーミスでパフォーマンスを成功させるなんて、きっと今まで積み重ねた努力の証。ありったけの愛で褒めてあげたいと思います。

 

 

終わり。

ではなく、「バトル」と銘打った以上、勝敗をつけなくてはなりません。

まずは観客の声(歓声)の大きさ(dB)を測り、それをそのまま得点にする客席投票。我の測定が始まると、「あっこれはやばいな…」と私が思うのと同じくらいに、数値が出る前から者のメンバーも顔を見合わせて危機感を露わにしていました。その予感はやはり的中し、我の得点は118dB。これまでのどのチームより大きな数値でした。

でも、ノーミスでパフォーマンスを成功させたチーム者だって負けてはいません。ありったけの声を振り絞って出た得点は120dB。間違いなく、そのパフォーマンスに見合うような、サマステ始まって以来一番大きな歓声でした。

得点が発表されるやいなや、「やったあーーーーー!!!」という声がEXシアターにこだまし、5人は両手を広げてステージ上を駆け巡るようにして喜んでいました。それはそれは晴れやかな、ほんっとうに良い笑顔で。

 

118と120なんて、とってもレベルの高い勝負。どちらも盛り上がっていたし、またしても接戦。でも、でも、これはいけるかもしれない…!という希望を、たぶん者のメンバーだけでなく者を応援するファンも思っていたのではないでしょうか。そんな望みをかけるように、Jr.票(1人2pt、計13人)の開票。

勝敗を決める最後の得点。

得点ボールの入った箱から両チーム同時にボールを取り出していきます。だいたいいつも6対7とかで接戦なことが多く、この時も5球目辺りまでは安心して見られる、はずでした。

しかしこの時に限っては4球目、ボールを取り出す係の萩谷くんが、なぜかボールを手にしていない。「まさか」と一瞬焦ったけど、あまりにも萩谷くんが"焦っているひとみたい"に焦っている様子だったから、「3点しか入っていないわけがないもん」「冗談だ」と、目の前で起こっている事実を受け入れたくなくて、無理やりそう思い込んだ。でも、どうしたってボールは出てこない。出てくるはずもないのにそれでも必死に箱からボールを探そうとする萩谷くんの姿が、その気持ちが痛いほど伝わってきて、目を背けたくなるほどつらかった。

 

結果は138vs126でチーム者の負け。負けた瞬間、者のみんなはこちらが目に見てとれるくらい一気に脱力し、2~3人はその場にへたりこんでしまった。ただただ呆然。気力がない。その後のMCも、者の普段の口数の少なさに加えろくに喋ることなんて出来なかった。なんとか萩谷くんは相手チームを褒め返したり、会話に参加してはいたものの、結局後半、喋っているのは我の5人だけだった。

嘘みたい…………。パフォーマンス終わり、「さっきとバケツの色違うんだよ」「そう!バケツも変えてるの!」「ちょっと、興味持って聞いてますか!?」「バケツひとつひとつでも全然音が違うんですよー」なんて意気揚々と、本当に楽しそうに喋っていたのに。デシベルの大きさで、全チーム一番の得点で勝ってあんなにうれしそうにしていたのに。その時間が嘘みたいにあっさり負けてしまった。たぶん、Jr.投票も接戦で、それで負けていたのならまだモチベーションは何とか保たれる。でも、開けてみたら3対10というあまりにも酷な結果。私ですらあまりのショックに立ち尽くし、その後もしばらく心ここにあらずな状態だったのに、本人たちは一体どれほど辛かったろう。あんなに素晴らしいパフォーマンスを成功させて、心の底から喜んだあとにこんなこと、残酷にもほどがある。誰が悪いわけでもない。誰も責めたくない。ただ神様が残酷だったんだ。

 

じぐ(神宮寺)はその後のソロ曲前にパフォーマンスについて喋っていたけど、悔しさを感情としてさらけ出さないように押し殺し、ただひたすら淡々としゃべり、それでも何度も何度も「悔しい」を繰り返していた。深く黒い瞳は潤んで照明の光を哀しく反射した。

 

沈みきったあの顔があまりにもつらくて、一緒に入ったみゅうと贔屓の友人と「今日のじぐの顔は忘れられないね…」と言って別れたほど。これから約一ヶ月近く、大好きな子達のこんな表情を見ることなんて、そのつらさをあの空間で受け止めることなんて出来るのだろうか。次も負けたら、5人のメンタルは持つだろうか。私には自信がなかった。

 

それからのセトリでもじぐは完全に憔悴しきってしまい、ほとんど笑えていなかったと思う。一生懸命取り繕うとしてもそんなの無理で、どうしても悔しさが全身から溢れてしまう。ただのファンである私はそんな彼や彼らに何もしてあげられることが出来ず、自分の無力さを恨んだけど、最後の方では萩谷くんが励ますようにじぐの肩をぽんぽんと叩いたり、肩を組んで顔を見合わせたり、5人で楽しそうに踊っていて、そこでようやく、いつの間にかチームの絆が深まっていることに気づきました。

萩谷くん中心に見ていたのでほかの子はどうだったか見られなかったんだけど、きっとこの5人なら大丈夫。辛いことは5人で分け合える。お互いの傷は癒せる。そう思います。

アンコール終わりにはさっきまでの負のオーラが嘘みたいに、5人ぎゅっと集まって口々に「次は勝つ!」「ぜってえ負けねー!」「見てろよ!」と威勢良く、その目はもう既に次を見据えていて、この経験を乗り越えられたらチーム者はきっともっともっと強いチームになれる!そう確信しました。対戦を重ねるにつれ、もっとつらいことが待っているかもしれない。でも、私はこの5人と一緒にたった一度きりのこの夏を経験したい。


夏はまだ、始まったばかりだ。